田植えは神聖な行事

2017年 05月18日 - 日常

境内の周りの田んぼでは、盛んに田植えが行われています。
早い農家は、ゴールデンウィークあたりから始めていたようですが、水不足で作業が進まず、先日の恵みの雨をうけて加速してきました。

いまでも梅雨入り前に全国各地でお田植え神事が行われているのをご存知ですか。
今はほとんど機械化されていますが、当時の神聖な行事を後世に残すため、そして豊作を祈るため、各地で神事が行われています。
田植えの神様は男性なので、女性が主役の祭りが多いのが特徴です。
昔は、稲を田んぼに植え付けるのは女性の仕事でした。
天候を占ったり、田楽を舞ったり、お田植えの神事は郷土色豊かです。
もともと日本では、田植え月の5月に「五月忌み」という日本古来の行事をしていました。
神聖な行事である田植えは、若い清らかな女性、すなわち早乙女(さおとめ)がするものとされ、田植えの前には、一定期間心身を清める「物忌み」をしていました。
ここに「端午の節供」が結びつき、早乙女は菖蒲や蓬で屋根を葺いた小屋に一晩こもり、菖蒲酒を飲んで穢れを祓い、神聖な存在になってから田植えに臨むようになりました。
つまり、女性のためのお祭りであり、当時の女性にとっては堂々と休める嬉しい日でもあったのです。
本来、田植えは神聖な行事でしたが、今は中年男がコンバインに跨がってアッという間に終わってしまいますね。

「眞子さま、婚約へ」は喜びのニュース。  法華坊主 joe

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