子どもは親を選べない。

2018年 06月14日 - 日常

今朝(14日)の地方紙『福島民報』の〈あぶくま抄〉(※朝日新聞でいう天声人語)に、次のような文が載っていました。
共感しましたので、原文を転載して紹介いたします。

是枝裕和監督の「万引き家族」が県内でも封切られた。
カンヌ国際映画祭で、日本作品として二十一年ぶりの最高賞「パルムドール」を受賞した。
話題作とあってか、郡山市の映画館には初日から行列ができた。
🔻 一人身の老人宅で暮らす家族を描く。
家族といっても全員、血はつながっていない。
ある冬の日、親に虐待されて外で震えていた五歳の少女を、ふびんに思った同居人が連れて帰る。
体には暴力を受けてできたあざが複数あった。
少女は結局、この家族と一緒に暮らす道を選ぶ。
よほど親が怖く、愛情に飢えていたのだろう。
🔻 虐待で女の子の命が奪われた。
東京都目黒区で起きた保護責任者遺棄致死容疑事件は、十分な食事を与えられず、病院へも連れて行ってもらえなかった。
「ゆるしてください おねがいします」。
親に向けてつづった謝罪の文章を見ると、胸が締め付けられる。
映画よりも残酷すぎる。
🔻 子どもは親を選べない。もしできるとすれば、虐待する人と、愛情を注いでくれる人のどちらかに向かうだろうか。
映画で少女をかわいがっていた家族の一人がつぶやく。
「産んだらみんな母親になるの?」。
親子のありようを問いかけている。

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