半年分のケガレを落とす行事

2018年 06月30日 - 日常

旧暦の6月末に行われる「夏越(なごし)の祓(はらえ)」は、半年分のケガレを落とす行事で、この後の半年の健康と厄除けを祈願します。
由来は神話の伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の禊祓(みそぎはらひ)にまで遡るそうですが、新暦に移った現在でも6月30日ごろ日本各地の神社で行なわれている伝統行事です。
「夏越の祓」では、1「茅の輪くぐり」と、2「人形(ひとがた)流し」が行われます。

1「茅の輪くぐり」について説明します。
茅の輪とは、チガヤという草で編んだ輪のことです。
神社の境内に作られた大きな茅の輪の中を「水無月の夏越の祓する人は、千歳(ちとせ)の命延(の)ぶというなり」と唱えながら8の字を書くように3度くぐり抜けます。
茅の輪をくぐることで、病気や災いを免れることができるとされています。
「茅の輪くぐり」については日本神話に基づいているといわれています。
昔、ある兄弟のところに、一人の旅人が現れて一夜の宿を乞いました。
裕福な兄は旅人を冷たく断り、貧しいながらも弟の蘇民将来(そみんしょうらい)は温かく旅人をもてなしました。
数年後、旅人が恩返しにと再び蘇民を訪れますが、実はこの旅人はスサノオノミコトで、その教えに従って茅の輪を腰に付けたところ、疫病から逃れられ、子々孫々まで繁栄したということです。
2の「人形流し」については、旧暦の時に説明しましょう。

福島市、今日の最高気温36.2℃。  法華坊主 joe

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