悪い人たちがふたたび大集合

2018年 07月17日 - 日常

平成最後の夏、今日も猛暑(福島の最高気温35.7℃)の一日、前向きに過ごすことができましたか?。
昨日は上野の「エッシャー展」について記しましたが、昨日酷暑のなかエッシャー展に続いて観た「江戸の悪PARTⅡ」についてお話しましょう。
開催会場は、渋谷区神宮前にある「太田記念美術館」。
ここは、東邦生命保険相互会社会長などの重職を歴任し、実業界の大立者であった五代目太田清蔵氏(1893~1977年)のコレクションを基礎に、昭和55年(1980年)に開館した美術館です。
資料によると、肉筆浮世絵約500点、浮世絵版画約10000点、浮世絵関係の版本及び骨董品約200点、旧鴻池コレクションの扇面画約900点、さらに浮世絵研究家の長瀬武郎から寄贈された肉筆画と版画約650点で、総計12000点を超える大規模なコレクションを所蔵しているそうです。

公式HPによると、盗賊・侠客・悪女・ストーカーから悪の妖術使いまで江戸の「悪い人」たちがふたたび大集合。
2015年に当館で開催されて好評を博した同名の展覧会が、展示点数も約220点に倍増し、パワーアップして帰ってきます。
月岡芳年、東洲斎写楽、歌川国芳、葛飾北斎、歌川国貞-さまざまな浮世絵師たちが描いた悪人たちを大特集、と記されています。
1階と2階の展示室には、悪人が大集合していて、さまざまなタイプの悪人に出会えます。
特に入場してすぐの1階では、履物脱いで畳に正座して、悪人と対面することができます。
地下1階の展示室では、「恋と悪」「善と悪のはざま」 というテーマで悪人が紹介されていました。
どこか同情できてしまう悪人も少なからずいました。
当時の人たちは現実、虚構を問わず、「悪」の持つ魅力に好奇心を抱き、時に酔いしれたのですね。
歌舞伎・浄瑠璃はもちろんドラマや映画もそうですが、魅力的な悪役キャラって多いということを改めて、実感させられる展覧会でした。
さて国会に目を向けてみますと、西日本豪雨災害に乗じてカジノ法案や参院6増法案をごり押し可決成立を謀るアベ自民党は、魅力も好意もまったく感じられない「悪」の塊です。

林明子 原画展も観てみたい。  法華坊主 joe

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