鰻と梅干しの食べ合わせ

2018年 07月20日 - 日常

昔は、季節の変わり目にさまざまな禁忌や風習がありました。
特に夏の土用は梅雨明けと重なるため、衣類や掛け軸などの湿気をとる「土用の虫干し」をしたり、梅干し・うどん・瓜(うり)など「う」のつくものを食べて食い養生をするようになりました。
ウナギもまさに「う」のつく食べ物で、夏バテ防止に役立ちます。
今日、ウナギを食べられなかった方、心配ありません。
年によっては「土用の丑の日」が2度巡ってくることもあり、1度目を「一の丑」、2度目を「二の丑」といいます。
今年は「一の丑」が今日7月20日、「二の丑」が8月1日です。

ところで、昔から「ウナギと梅干しを一緒に食べてはいけない」とよくいわれますが、どうしてそんな言い伝えが広まったのか、果たしてこの説は本当なのか、気になりますよね。
実は「ウナギと梅干し」の食べ合わせは、栄養的・医学的にまったく問題はなく、むしろ理にかなった相性の良い組み合わせなんです。
ウナギに多く含まれるビタミンB1と、梅干しに多く含まれるクエン酸は、いずれも疲労回復に効果的な栄養素のひとつ。
よって、ウナギに梅干しを組み合わせることで、夏のスタミナアップ&夏バテ予防に大きく役立つというわけです。
さらに、梅干しの酸味が胃酸の分泌を促し、鰻の脂分の消化を助けるので、消化不良や食後の胃もたれを軽減してくれます。
にもかかわらず、なぜこの食べ合わせが悪いという説が広まったのでしょうか?
昔は、ウナギの脂っこさと梅干しの酸味が刺激し合い、消化不良を起こすと考えられていたようです。
また、サッパリとした梅干しは食欲を増進させ、高価なウナギを食べすぎてしまうことから、過食防止や贅沢への戒めという意味もあったようです。
消化不良を起こすという説は過ちとしても、過食防止や贅沢への戒めという点は、現代にも通じる訓示といえるかもしれませんね。

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