土を動かすと神様に失礼にあたる

2018年 07月21日 - 日常

昨日から夏の土用の期間に突入したことは、お話した通りです。
土用とは雑節の一つで、この期間中は土を動かしてはいけないというのが、昔からの決まり事でした。
それでは、なぜ土を動かしてはいけないのでしょうか?
土用という言葉のとおり、この期間中は「土公神(どくしん・どこうしん)」という、陰陽道における土の神様、のちに仏教では「堅牢地神」(けんろうちしん)でもありますが、この土の神様が土用の期間中は土にいるといわれてきました。
だから、土を動かすと神様に失礼にあたるので、「土に触れてはいけない」「土を動かしてはいけない」といわれてきたんです。
土の神様がいる間は、土に触れてはいけないというところから「庭で土を起こす作業」「建物の土台に関わる工事」は禁忌となります。
ただし、土を動かさない建築資材の搬入や、庭作業道具の手入れや購入などは問題ありません。
家を建てるときや庭作りをするときには、土用に作業をしないように注意してください。
因みに、昔は土を掘り返す事が一切禁じられていたので、東宮の邦良親王がなくなられたときですら、「春の土用のため埋葬できない」と記録が残っています。
それくらい、たとえ死者の埋葬であったとしても土を掘り返してはいけないといわれていたので、家屋などの建築、畑仕事はなおさら禁忌とされていたんです。

土用の丑の日にウナギは食べなくても構いませんが、お風呂に浸かって土作業は避けるというのが昔からの風習です。
土の神様のいる、土用中の土作業には気を付けてください。

関脇・御嶽海、初優勝。  法華坊主 joe  

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