過ぎ行く夏を惜しむ盆踊り

2018年 08月14日 - 日常

盆踊りといえば夏祭りの代表格。
盆踊りのひとつ「阿波踊り」では、恒例の「総踊り」執行をめぐって話題になっています。

本来、盆踊りはお盆にかえってきた祖霊を慰める霊鎮め(たましずめ)の行事です。
念仏踊り(自分で念仏を唱えながら踊る)から 踊り念仏(念仏を唱える人と踊る人がいます)に発展した民族芸能が盂蘭盆(うらぼん。いわゆるお盆のこと)と結びつき、精霊を慰めたり送り出すための行事になりました。
さらに、盆踊りには娯楽的な要素もあります。
地域の結びつきを深め、帰省した人々の再会の場や、男女の出会いの場でもありました。
盆踊りの歌詞に色恋ものやきわどい内容が多いのはそのためで、人々は年に一度の盆踊りに様々な思いを託しました。
本来、盆踊りの晩(旧暦7月15日)は満月ですから、照明のない時代でも明るく過ごせ、月の引力の影響で人も高揚するため、盆踊りに最適だったのです。
盆踊りは、祖霊になった人々との別れを惜しむ踊りであり、人の出会いや別れとともに過ぎ行く夏を惜しむ踊り。
子供たちは無邪気にはしゃぎ、大人たちは様々な思いを胸に踊ります。
そのためでしょうか、楽しいだけではなくなぜか切なさを感じます。

残暑厳しき、福島36.4℃。  法華坊主 joe

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