月は、風雅の対象&信仰の対象

2018年 09月22日 - 日常

明日は「彼岸のお中日」、明後日は「お月見=十五夜」です。
お月見といえば「十五夜」の「満月」を思い浮かべますが、十五夜とは本来は満月のことですから、年に12回または13回めぐってきます
中でも旧暦の8月は一年の中で最も空が澄みわたり月が明るく美しいとされていたため、平安時代から観月の宴が開催され、江戸時代から収穫祭として広く親しまれるようになりました。
十五夜を「ちゅうしゅうのめいげつ」といいますが、「仲秋の名月」と書いても「中秋の名月」と書いても正解、漢字によって意味が違うのです。
「仲秋の名月」・・・旧暦の秋は7月・8月・9月で、7月を初秋、8月を仲秋、9月を晩秋といいました。
つまり仲秋とは8月の別称で、仲秋の名月=8月の名月という意味になります。
「中秋の名月」・・・秋のちょうど真ん中の日を中秋といい、8月15日が中秋にあたります。
そのため、中秋の名月=8月15日の名月という意味になり、十五夜のときは中秋の名月と書く場合が多いのです。

お月見にお供えものをするようになったのは、月が風雅の対象だけでなく、信仰の対象でもあったからです。
お月見は収穫に感謝するお祭りですから、収穫物(米粉でつくったダンゴ、里芋やさつまいも等々)をお月様にお供えするようになりました。
収穫を祝うお供え物はどれも旬の食材ばかり、供えた後はおいしくいただいてかまいません。
供えたものを下げていただくことで、神様との結びつきが強くなると考えられています。
現在では、十五夜を楽しむ風習は薄れているかもしれませんし、昔の日本人と現代の日本人の生活様式は異なるため仕方がないことです。
どれだけ時代が変わっても月の美しさだけは変わりません。
今年のお月見は三連休の最終日、今からお供え物を用意をして、お月様への感謝と収穫の喜びを体感し、名月の美しさを感じてはいかがでしょうか。

大坂なおみ、お団子ヘアーで負けなし。  法華坊主 joe

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