議会制民主主義の認識を深める

2018年 10月25日 - 日常

昨日の続きです。
国立国会図書館の企画展を見学した後、本来の目的であった「憲政記念館」へ向かいました。

憲政記念館は、資料によると、1970年(昭和45)にわが国が議会開設80年を迎えたのを記念して、議会制民主主義についての一般の認識を深めることを目的として設立され、1972年(昭和47)3月に開館しました。
記念館のある高台は、江戸時代の初めには加藤清正が屋敷を建て、その後彦根藩の上屋敷となり、幕末には藩主であり、時の大老でもあった井伊直弼が居住し、後に明治時代になってからは参謀本部・陸軍省がおかれました。
1952年(昭和27)にこの土地は衆議院の所管となり、1960年(昭和35)には、憲政の功労者である尾崎行雄を記念して、尾崎行雄記念財団によって尾崎記念会館が建設され、衆議院に寄贈されました。
その後、これを拡大して憲政記念館となったそうです。
記念館では、国会の組織や運営などを資料や映像によってわかりやすく紹介するとともに、憲政の歴史や憲政功労者に関係のある資料を収集して常時展示するほか、企画展などを開催しています。
1階展示室には、「議場体験コーナー」があり、内閣総理大臣の演説する映像を議席に座って見ることができました。
また、演壇や議席で自由に記念写真を撮ることもできます。
「国会の速記(衆議院)コーナー」では、速記の歴史や会議録ができるまでの過程をパネルや資料で見ることができました。
2階展示室では、企画展示「時代の流れとともに総理の書 色紙展」が開かれ、日本国憲法下の歴代内閣総理大臣、吉田茂総理大臣(第45代)から現在の安倍晋三内閣総理大臣(第98代)までの色紙を、在任中の出来事や流行語などを表したパネルとともに展示していました。
思いのほか森喜朗元総理の字が上手で、細川元総理の色紙は殿様らしくご立派なのが注目でした。
前庭に出てみると、尾崎行雄銅像や、時計塔、日本水準原点、江戸の名水「櫻の井」などがあり、季節によってはサクラやハナミズキをはじめ、四季を彩るさまざまな自然を楽しむことができるようです。
同行者と「憲政の神様・尾崎行雄は現内閣をいかほど嘆いておられるのかしら」と勝手に政治放談をしながら、小春日和を散策することが出来ました。

安田純平さん、無事帰国。  法華坊主 joe

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