松をいろどる楓や蔦

2018年 11月6日 - 日常

11月に入り、紅葉も山から里へ移ってきました。
紅葉を鑑賞する習慣は、奈良時代から始まったといわれ、「万葉集」にも登場しています。
平安時代の頃に貴族の間で広まり、紅葉を愛でながら宴を開いていたようで、その様子は「源氏物語」にも描かれています。
その後、江戸時代には庶民も楽しむようになり、季節の行事として定着していきました。

紅葉を鑑賞するのに「紅葉狩り(もみじがり)」というのはどうしてでしょう。
「狩る」とは獣を捕まえるということですが、花や草木を探し求めるという意味もあるそうで、果物を採る場合にも使われます。
「いちご狩り」や「ぶどう狩り」って言いますよね。
採集するわけでもなく、紅葉を鑑賞するのに「紅葉狩り」というのは、狩猟を好まない貴族が自然を鑑賞するすることを狩りに例えたといわれていますが、定かではありません。
春の桜は「花見」といい、桜狩りとは言いませんよね。
やはり狩猟のシーズンの秋だから「狩り」という言葉を用いたのでしょうか。
また、元々は紅葉を集めて楽しんでいたのが、眺めることに変わっていったという説もあります。
「紅葉狩り」という正しい英語は存在しませんが、紅葉を見に行くことを「Leaf peeping」といいます。
残された紅葉シーズン、平成最後の「紅葉狩り」を楽しんでみてはいかがですか。

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