そのまま買うのは野暮なこと
2018年 11月13日 - 日常
今日は「二の酉」。
酉の市名物は、縁起物がたくさんついた熊手です。
これは、もともと酉の市で農具として売られていた熊手が、福や金銀をかき集めるものに見立てられ、様々な縁起物を飾って商売繁盛、開運招福の意味が込められるようになったからです。
熊手は、毎年ひと回り大きなものに買い換えると良いとされ、値切れば値切るほど縁起がいいとされています。
縁起熊手の粋な買い方は、最初に値段を聞き、これを値切り、さらに値切り、もっと値切り、頃合をみて商談成立!
しかし、そのまま安く買うのは野暮なこと。
最初に聞いた値段で支払い、値切った分のおつりはご祝儀として渡します。
こうして、買った(勝った)まけた(負けた)と気風のいいやり取りをすると威勢よく手締めが打たれ、ご祝儀を出したお客はお大尽気分を味わい、ご祝儀を頂戴したお店は儲かった気分となり、周囲の人達も手締めに参加してご機嫌になるのです。
そうして買った熊手は、大きな福をかき込むように高々と掲げて持ち帰り、玄関などの入り口に向けて少し高いところに飾るか、神棚に供えてお正月を迎えます。
今月25日が「三の酉」です。
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