日本かぶれのナビ

2018年 11月28日 - 日常

今回の上京で、所定の仕事を終えた後、美術館巡りを楽しんできました。
はじめに「オルセー美術館特別企画 ピエール・ボナール展」、次に「生誕110年 東山魁夷展」、続いて「ムンク展-共鳴する魂の叫び」、最後に「フェルメール展」を観てきました。
この4本以外にも、突然のオプションが加わったりして2日間に亘る楽しい鑑賞会でした。
今日は、最初に観た「オルセー美術館特別企画 ピエール・ボナール展」についてお話しします。

ピエール・ボナール展(9月26日~ 12月17日)は、六本木の国立新美術館を会場に開催されています。
19世紀末のフランスでナビ派の一員として出発した画家ピエール・ボナール(1867‐1947年)は、浮世絵の影響が顕著な装飾的画面により、「日本かぶれのナビ」の異名を取りました。20世紀に入ると、目にした光景の印象をいかに絵画化するかという「視神経の冒険」に身を投じ、鮮烈な色彩の絵画を多数生み出します。
今回の見どころは、
1)オルセー美術館のボナール・コレクションが一挙来日(約30点は初来日)
2)「日本かぶれのナビ」と呼ばれたボナールの日本美術への傾倒ぶりを紹介
3)ボナールのミューズ・謎多き女性マルトが展覧会を彩る
4)見ることのプロセスを絵画化した「視神経の冒険」に迫る
5)ボナールの愛した犬や猫があちこちに登場
の5つですです。
この展覧会では、オルセー美術館のコレクションを中心に、油彩72点、素描17点、版画・挿絵本17点、写真30点など130点超の作品で構成されており、豊かな色彩で彩られた穏やかな情景の背後に秘められている、ボナールの飽くなき冒険の足跡を辿ることが出来るのではないかと思います。
来月17日までですが、是非ご覧になって下さい。

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