三日とろろ美味しうございました

2019年 01月3日 - 日常

今年の箱根駅伝は、青学大のV5ならず東海大が初優勝しました。

さてそこで、現代の学生ランナーは、円谷幸吉(つぶらやこうきち、1940~1968)の雄姿をご存知でしょうか? 
福島県須賀川市出身の円谷幸吉は、1964年の東京オリンピック最終日・男子マラソンで、エチオピアのアベベ、イギリスのヒートリーに続き、第3位(2時間16分22秒8)の栄冠を獲得しましたが、その後、挫折・苦悩の日々が続き、オリンピックから4年後の1968年1月8日に27歳で自殺しました。

「父上様、母上様、三日とろろ 美味しうございました」から始まり、「幸吉は父母上様の側で暮らしとうございました」で結ばれている遺書にしたためた家族達への感謝と、特に「幸吉は、もうすっかり疲れ切ってしまって走れません」の言葉は、当時の世間に衝撃を与えました。

円谷の遺書にある「三日とろろ」(みっかとろろ)とは、福島をはじめとする東北の一部などでお正月の 3日にとろろご飯をいただく風習です。

なぜ1月3日に食べるのかというと、願掛けのような意味もありますが、
 〇 長生きする。
 〇 とろろには風邪予防の効果があり、その1年風邪を引かない。
 〇 とろろには整腸作用・滋養強壮作用があるため、おせち料理などで疲れた胃をいたわる。
といった理由があります。
また、とろろご飯というと、麦とろご飯を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、麦は食物繊維が多く、消化に時間がかかり胃への負担が大きいので三日とろろを召し上がるには白いご飯の方が適しています。

熊本県でM5.0、震度6弱の地震。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です