廃墟絵画の歴史をたどる。

2019年 01月31日 - 日常

平成最後のお正月=1月も今日で終わりです。

今日で閉幕する「終わりのむこうへ : 廃墟の美術史」展を観に東京都渋谷区にある松涛美術館へ出かけてきました。

栄華や文明の痕跡を残しながら崩れ落ちようとする建造物や遺跡。
「廃墟」は西洋美術のなかで、風景画の一角にくりかえし描かれていました。
18世紀から19世紀にかけて、興味深いことにいわゆる廃墟趣味が流行すると、「廃墟」は絵画の主役の地位を確立していったようです。
「廃墟」を愛でること、描くこと-この美学は、近代に日本の美術のなかにも伝播しました。
なぜ人々は、流れる時間のなかで滅びた、またはいつか滅びてしまう、遠い昔のあるいは遠い未来の光景に、惹きつけられるのでしょう。
この展覧会では、西洋古典から現代日本までの廃墟・遺跡・都市をテーマとした作品を集め、これら「廃墟の美術史」をたどる企画展でした。
廃墟と言っても、遺跡から架空の廃墟まで様々な作品の展示がありました。
遺跡や廃墟はそれ自体も心惹かれる存在ですが、特に地下の展示は想像力豊かで面白い内容だったと思います。
廃墟の絵画の歴史も分かるし、廃墟好き必見の展示でした。
還暦が過ぎ人生の廃墟化が進む私の、鑑賞ナビを担当してくれた女史は同い年でしたが、なぜか輝いていました。(笑)

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