日本の映画賞はおもしろい。

2019年 02月8日 - 日常

外国映画に負けない興行成績を叩きだすようになった日本映画ですが、昨日(7日)は、映画・テレビ界で活躍したプロデューサーや将来有望な俳優を表彰する「2019エランドール賞」の授賞式が開催されました。
日本の映画賞も盛り上がりを見せており、スター俳優たちが授賞式の檀上に上がることが多く、ニュースにもなりますからみなさんもご存じでしょう。
その年でいちばん多くの賞を受賞した映画が何であるかを知ることは、映画を見るきっかけにもなります。
また映画賞それぞれの特色もあり、日本の映画賞はおもしろいんです!

中でも、日本アカデミー賞はテレビ放映もされるので、いちばんメジャーな賞だと言えます。
1978年からスタートし、審査は日本アカデミー賞協会会員(国内の映画関係者)による投票です。
今年の第42回授賞式は、今年3月1日に開催されますが、是枝裕和監督の「万引き家族」が作品賞・監督賞などを含む最多13の優秀賞を受賞しました。
作品賞、主演男優賞・女優賞、助演男優賞・女優賞など各賞の優秀賞に選ばれた作品・俳優・製作スタッフの中から、最優秀賞が決定します。

ブルーリボン賞は、東京のスポーツ新聞、スポーツ報知・デイリースポーツ・サンケイスポーツ・東京中日スポーツ・東京スポーツ・スポーツニッポン・日刊スポーツの映画担当記者による「東京映画記者会」が選ぶ、1950年から始まった映画賞です。
授賞式の司会は、前年度の主演男優・女優受賞者が務めることになっており、毎回ハプニングが起こったり、司会がグダグタでわけわかんなくなったりと、笑いに包まれることでも有名です。
今年の61回受賞式では、中田秀夫監督の「終わった人」での演技が評価され、舘ひろしが主演男優賞を獲得しました。

キネマ旬報ベストテンのスタートは1924年! 日本の映画賞でいちばん古い歴史ある映画賞です。
最初は外国語映画のみを選出していましたが、1926年から日本映画も選出するようになりました。
選ぶのは、映画評論家、新聞記者、映画雑誌編集者などから選抜した120人前後の選考委員で、それぞれが各部門の10本の映画を選び、1位:10点など数値化して合計点で受賞を決定します。
決してヒット作が受賞するとは限らず、キネマ旬報ベストテンだけが他の賞と結果が異なることもあります。
しかし、キネマ旬報本誌で各自の選考理由や得点の集計を掲載するので、透明性はいちばんありますね。今年の第92回キネマ旬報ベスト・テンの1位92は、日本映画は是枝裕和監督の「万引き家族」、外国映画はマーティン・マクドナー監督の「スリー・ビルボード」が選ばれました。
主演賞は、男優賞が「きみの鳥はうたえる」など3作に出演した柄本佑、女優賞が「万引き家族」の安藤サクラで夫婦での受賞となり、表彰式は10日、東京・文京シビックホールで開かれます。

他にも、映画賞レースのトップを切る「報知映画賞」、戦前からある歴史ある重要賞「毎日映画コンクール」、映画好きが集まった手作り感が人気の「ヨコハマ映画祭」、群馬発信のちょっとツウな映画賞「高崎映画祭」、映画ファンの温もりが感じられる「TAMA映画賞」、女優だけが受賞できる「山路ふみ子映画賞」、北野武が好き放題に選出する「東京スポーツ映画大賞」などがあります。
これからはハリウッドのアカデミー賞だけでなく、日本の映画賞にも注目してみてはいかがでしょう。

あす、東京都心で積雪の可能性大。  法華坊主 joe

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