学生服の第二ボタン。

2019年 03月1日 - 日常

今日から3月。
「弥生(やよい)」といい、草木がいよいよ生い茂る月という意味です。

今日は、県立高校の卒業式で、福島県内で約14000人が学び舎を後にしました。
卒業式といえば「詰衿学生服の第二ボタン」、懐かしい思い出がある方も多いのではないでしょうか。
この「卒業式に学生服の第二ボタンを贈る」という習慣には、いくつか説がありますが、いずれも「大切な人に贈るもの」という意味で、いつも自分が身につけている学生服の第二ボタンを贈っているようです。
その理由は諸説あるようですが、ひとつ目は、詰衿学生服にはボタンが5つあり、ボタン1個1個に意味がつけられていることによります。
1番上は自分、2番目が1番大切な人、3番目は友人、4番目は家族、5番目は謎ですが、その人にとって「1番大切な人になりたい」との気持ちから、それを表す2番目のボタンを贈ると言われています。
二つ目は、第二ボタンは1番心臓に近いところにあるので、「ハートをつかむ」という意味で意中の人の第二ボタンをもらうという説です。
三つ目は、1960年公開の「予科練物語 紺碧の空遠く」という映画がもとになっているとの説です。
戦死してもう2度と逢えなくなるかもしれないという旅立ちの際、1番大切な人に想いを伝え、形見として着ている軍服の第二ボタンを渡していたと言われています。

そして忘れてならないのは、斉藤由貴が歌った「卒業」の歌詞。
「制服の胸のボタンを/下級生たちにねだられ/頭かきながら逃げるのね/ほんとうは嬉しいくせして・・・」
ブレザー化が進んでいる現代だと、この習慣の経験者は減っているかもしれませんね(笑)。

日本アカデミー賞、『万引き家族』が8冠。  法華坊主 joe

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