若冲ブームのルーツ『奇想の系譜』

2019年 03月7日 - 日常

今日はいち日、冷たい雨が降り続いています。
本州付近が移動性高気圧に覆われると晴れますが、春は日本列島の上空を流れている偏西風が強いため、高気圧や低気圧の移動速度が速く、高気圧に何日も覆われることはあまりありません。
このため春の晴天は3日と続かず、天気変化が早いのが特徴で「春に3日の晴れなし」と言われます。

今月26日から福島県立美術館において「伊藤若冲展」が開催されます。
もちろん前売り券を購入して観に行く予定ですが、その前に、先日東京で観た「若冲」についてお話しします。
上野の東京都美術館で「奇想の系譜展・江戸絵画ミラクルワールド」(~4/7)が開催されています。
1970年に刊行された美術史家・辻惟雄による『奇想の系譜』に基づく、江戸時代の「奇想の絵画」の決定版です。
展覧会では一番人気の伊藤若冲からスタート、「象と鯨図屏風図」がバーンと現れて、しょっぱなからテンション上がります。
若冲以降は、曾我蕭白・長沢芦雪・岩佐又兵衛・狩野山雪・白隠慧鶴・鈴木其一・歌川国芳の順に8人の作品が展示されています。
伊藤若冲といえば、今では熱狂的な人気のある江戸時代の画家ですが、半世紀前はほとんど顧みられることはありませんでした。
辻惟雄の『奇想の系譜』がきっかけとなって、この人気に火がついたのです。

出展の8人はほぼ同じ時代にも関わらず、作者によってこうも違うものなのか、という比較や検証が出来る楽しみもあります。
貴重な経験を感じる部分も多く、奥が深い展覧会だと感じました。
福島の展覧会も今から楽しみです。

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