卒業式に欠かせない袴。

2019年 03月16日 - 日常

3月の卒業シーズンには、街のあちこちで「袴」を着た卒業生を見かけますよね。
今では卒業式には欠かせない装いとなった「袴」。

袴姿は、おしとやかさの中にも凛々しさがあり、女子学生たちを普段とは違ったこの日だけの特別な雰囲気に演出してくれます。
また最近の袴には、現代的なデザインやアレンジが施され、大人っぽさと可愛さを兼ね備えた“大人カワイイ”袴姿が人気のようです。
ところでこの袴はいつ頃から着られ、なぜ卒業式に用いられるようになったのでしょうか。
一般的に女性が袴を着るようになったのは明治時代からのようです。
欧米文化が日本に広がり始め、積極的に外へ出歩くようになった女性たちからは裾さばきが気にならず歩きやすい服装が求められ、袴が好まれるようになりました。
明治から大正にかけては学校の女性教員が着るようになり、また昭和の始め頃まで袴は女学生の制服とされていたようです。
この頃には袴に編み上げブーツ、洋風のヘアスタイルに大きなリボンを付けた、和洋折衷のファッションが大流行したそうです。
ところで袴の定番の模様といえば「矢絣(やがすり)」ですね。
この矢絣は「矢のようにまっすぐ一直線に突き進め」という意味が込められていて、新たな人生の旅立ちの日にふさわしい柄とされています。
着物よりも颯爽と歩くことができる袴は、社会進出という新しい世界を切り開いた明治の女性たちの気持ちを感じ取ることができる、時代を超えた“勝負服”といえるのではないでしょうか。

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