牡丹の花になぞらえて。

2019年 03月18日 - 日常

お彼岸といえば「ぼたもち」。
「牡丹餅」と書き、牡丹の花になぞらえてこの名前が付けられたようです。
ちなみに、秋のお彼岸の「おはぎ」は「御萩」で、萩の花から命名されています。
「ぼたもち」も「おはぎ」も、ほぼ同じものですが、「ぼたもち」はこし餡、「おはぎ」はつぶ餡というところもあります。
こし餡とつぶ餡の違いは、作る時期の小豆の状態で違いがあるようです。
秋は小豆の収穫期ですから、とれたてのやわらかい小豆をあんこにするため、やわらかい皮も一緒につぶして使うのでつぶ餡ができます。
春は、冬を越した小豆を使うことになりますから、皮は硬くなるので皮を除いて使うため、こし餡ができます。
したがって、春はこし餡の「ぼたもち」、秋はつぶ餡の「おはぎ」となりますが、現在の技術によれば春秋季節の関係なく、こし・つぶ両方の餡が作れますので区別ができません。

ご家庭で手作りする人も多いのではないでしょうか。
この作り方には、独特の呼び方があります。
ちょっと物騒な名前ですが、「はんごろし」。
もち米にうるち米を混ぜて炊き、すり鉢に入れ、お米の粒々が半分程度残るようにすりこぎで突くことから、こう呼ばれていたそうです。
この炊き上がった米を丸め、こし餡やつぶ餡で包んだり、逆に丸めた餡をくるみ、黒ゴマやきなこ、青海苔などを塗すタイプが一般的ですが、和菓子屋さんによって個性さまざまな「ぼたもち」が並んでいませんか。

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