昔話や童謡・俳句に登場の雀。

2019年 03月19日 - 日常

日本各地に生息し、昔話や童謡、俳句などにも登場し、私たちの身近にいる雀(すずめ)。
すずめは収穫期に稲を荒らすことから、害鳥とみなされることもありますが、春から夏は稲につく有害な虫を食べてくれます。
ちゅんちゅんと鳴きながら落ち着きなく飛び回る姿は愛らしくもあり、暖かな日差しをあびて無邪気に遊んでいるかのように見えます。
すずめは古事記や日本書紀にも登場しますが、その頃から「雀」と漢字で書き、スズメ、スズミなどと呼ばれていたようです。
名前の由来としては、鳴き声から転じて「スズメ」になったとする説と、小さいという意味の「スズ」と、鳥を意味する「メ」がくっついて「スズメ」となったとする説などがあります。
漢字の「雀」は「尾の短い小鳥」を表しているそうです。

太田記念美術館で先日観た『小原古邨』展でも、「蓮に雀」の絵がありました。
ほかにも「紫陽花に雀」「桜吹雪に雀の親子」「芥子に金糸雀」など雀を題材にした作品があります。
明治末から昭和に活躍した花鳥画の絵師・小原古邨の作品の特徴は、可愛らしい鳥や動物、花といった身近な自然を、木版画で表現している点です。
しかし、伝統的な浮世絵版画の技術を踏まえつつ、明治から昭和の時代の好みに合わせ、まるで水彩画のような、淡く美しい色合いを実現させているのです。
動物好きはもちろん、誰からも愛される作品ばかりと言えるでしょう。

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