脂が少なくさっぱりと。

2019年 05月15日 - 日常

江戸時代の俳人、山口素堂の有名な句に「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」があります。
初夏のこの時期、目にはさわやかな若葉の色が映り、耳にはほととぎすの鳴く声が聞こえ、口には初鰹の美味が味わえるという意でしょう。
視覚、聴覚、味覚で、初夏を堪能する句ですね。

初鰹は脂が少なくさっぱりした口当たり、秋に出回る戻り鰹は脂がのって、濃厚なおいしさです。
鰹は古くから日本に馴染みの深い魚で、古事記にも登場し、縄文時代には食べられていたようです。
魚へんに堅い! と書くのは、傷みやすい魚なので、生食せずに干して堅くしていたから、と言われています。
江戸時代、食中毒の恐れから、土佐藩では鰹の生食を禁じたそうですが、その為、表面をさっとあぶった「たたき」が有名になりました。
鰹は「松魚」とも書きます。
切り口が松の年輪に似ているから、あるいは鰹節の色が松の木肌の色に似ているから、などと言われます。
鰹節は「勝男武士」と書いて、縁起の良いものとして、結納品のひとつにも数えられています。
今夜は初鰹で一杯、いかがですか。

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