観ることができない角度から。

2019年 05月31日 - 日常

5月も今日で最終日を迎え、「令和」に入ってひと月が過ぎたことになりますね。
皆さんの中では何か変化がありましたか?
法華坊主は、粛々と日々を過ごしただけで普段の月末と大差なく5月を終わろうとしています。

先日観た「国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅」特別展は、360度圧巻の空海ワールド⁉とPRされています。
東寺の最大の見どころは、空海にゆかりの深い密教・真言宗の古刹として、数々の輝かしい国宝級の寺宝を多数所蔵していることです。
庭園内にそびえ立つ五重塔は言うまでもないですが、絶対に見逃せないのが講堂に安置された荘厳な21体の仏像からなる「仏像曼荼羅」です。
その「立体曼荼羅」を構成する21体の仏像群のうち、史上最大となる国宝11体を含む全15体が東京国立博物館・平成館の広大な展示スペースに集結したのが、今回の特別展です。
東寺講堂よりも遥かに広い展示空間の中、美しいライティングが施された360度型展示で、1体ずつゆっくりと鑑賞することができます。
東寺講堂での配置では絶対に観ることができない角度から、密教美術の最高傑作を、ナビゲーターと共に思う存分味わうことができました。

東寺(教王護国寺)は、平安京遷都に伴って、王城鎮護の官寺として西寺とともに建立されました。
唐で新しい仏教である密教を学んで帰国した弘法大師空海は、823年に嵯峨天皇より東寺を賜り、真言密教の根本道場としました。
2023年には、真言宗が立教開宗されて1200年の節目を迎えます。
空海のもたらした密教の造形物は、美術品としても極めて高い質を誇り、その多彩さや豊かさはわが国の仏教美術の中で群を抜いています。

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