世紀末ウィーンを代表する画家。

2019年 06月5日 - 日常

クリムトを皆さんはご存知ですか?
グスタフ・クリムトは、世紀末ウィーンを代表する帝政オーストリアの画家です。
昨年はクリムトが没後100年を迎えたことと、今年はオーストリアと日本が修好150周年を迎えることを記念していくつかの企画展が開催されています。
華やかな装飾性と世紀末的な官能性をあわせもつ彼の作品は、いまなお圧倒的な人気を誇ります。
東京都美術館で開催されている「クリムト展 ウィーンと日本1900」 (~7/10)を観てきました。
今回の展覧会では、初期の自然主義的な作品から、分離派結成後の黄金様式の時代の代表作、甘美な女性像や数多く手がけた風景画まで、日本では過去最多となる油彩画25点以上を紹介していました。
その中でも著名な代表作のひとつ「ユディト1」が展示され、油彩画に初めて本物の金箔を用いた作品、そして額縁はクリムト自身のデザインによるそうで、その質感がすごかったです。

作品以外に驚いたのが、クリムト家の話です。
クリムト家は長男クリムトと2人の弟、姉に3人の妹、父母の9人家族なのですが、父はクリムト30歳の時死去、妹アンナと弟エルンストは若くして死去、母と姉クララは鬱病だったそうで、悲劇の家系だと知りました。
クリムトは死をテーマにした作品が多いですが、世紀末の悲観的な空気に加えて、彼の家庭事情も作風に影響していることは間違いないですね。
さらに異常に女性の身体に興味があり、人気絶頂期には15人のモデルが寝泊まりし、少なくとも14人の非嫡出子(結婚してないけどできた子供)がいたという事実は、羨ましいようなそうでもないような・・・。
男は死に近づくほど子孫を残さなきゃ!という本能があるとしても14人とは、ものすごいエネルギー。
クリムトをここまで知る機会はなかったので、嬉しい展示で満足しました。
当日ご一緒した友人は、翌日「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」(~8/5 国立新美術館)と、「世紀末ウィーンのグラフィック」(~6/9 目黒区美術館)も観たそうですから、驚愕至極です。

山ちゃん、蒼井優と結婚。  法華坊主 joe

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