5月5日の背くらべ。

2019年 06月7日 - 日常

今日(7日)は、旧暦端午の節句です。
端午は「月の初めの5日」と言うこと(さらに古くは月初めの「午」の日)で、本来は5月に限った呼び名では有りませんでした。
これがいつしか「重日思想」=古代中国にあった月数と日付が一致する日付を特別な日だと考える思想と相まって、5月の5日だけを特別に指すようになったものです。
端午の節供は、五節句の一つで、元はご多分に漏れず中国から伝わった行事です。
この日に菖蒲(ショウブ)や蓬(ヨモギ)を摘み、家や門に飾る風習は、本場中国においては既に「楚辞」に歌われているということですので、少なく見積もっても2400年以上昔から有ったもののようです。

柱のきずは一昨年の5月5日の背くらべで始まる童謡「背くらべ」の歌に「ちまき食べ食べ兄さんが・・・」と言う一節があります。
ちまき(粽)、現在は笹の葉で巻くことが多いようですが元々は茅(ちがや)で巻いたことから「茅巻き(ちまき)」と言ったそうです。
5月5日にちまきを作る風習は、中国の楚の国(揚子江流域)に起こったものとされています。
中国で詩を文学にまで高めた、その第一人者と言ってもよい大詩人、屈原(くつげん)が政争に敗れ、国の行く末を案じつつ河に身を投げたのが5月5日とされ、屈原の霊を慰めるため、ちまきを作って河に捧げたことが始まりと言います。
日本では、ちまきや蓬餅、柏餅などを作り、神様(特に田の神)に捧げ、豊かな実りを祈ったもので、それがやがて田植え前の休養と楽しみ兼ねた祭事となったようです。

関東甲信・東海・北陸・東北南部が梅雨入り。  法華坊主 joe

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