何れ 菖蒲か 杜若。

2019年 06月12日 - 日常

「何れ 菖蒲か 杜若(いずれ しょうぶか かきつばた)」という、「どちらも似ていて優れており、優劣がつけづらいことを意味する」ことわざがあります。
菖蒲には、「アヤメ科の菖蒲」「サトイモ科の菖蒲」の2種類があります。
「アヤメ科の菖蒲」は、花しょうぶとも呼ばれ、花の見頃はこれから6月頃で、一方「サトイモ科の菖蒲」は、端午の節句にげん担ぎや薬効のためにいただく菖蒲湯や菖蒲酒でご存知ですね。
「かきつばた」「あやめ」「しょうぶ」は3種類ともアヤメ科アヤメ属の多年草植物で、見た目がとても似ています。
それでも、それぞれどう違うのか調べてみると、それぞれの美しさをより堪能できますね。

【かきつばた】
江戸時代の絵師・尾形光琳「燕子花図(かきつばたず)」は世界的にも有名です。
昔はかきつばたの青紫色の花の汁を染料にしていたため、「書付花」と名付けられ、転じて「かきつばた」となったと言われています。
漢字の「燕子花」は、紫色の花がツバメの飛んでいる様子を連想させることにちなんでつけられました。
【あやめ】
あやめの由来は諸説あり、 1)葉の模様や花びらに網目状の模様があることから「文目」から「あやめ」となった  2)輸入した漢部(あやべ)が転じてあやめとなった  3)青禰芽(あおいやめ)から転じたから、などといわれがあります。
「かきつばた」や「しょうぶ」と異なり、水の中ではなく乾いた土地に咲き、やや小ぶりで、花の見頃は5月上旬~中旬です。
【しょうぶ】
菖蒲は「あやめ」「かきつばた」よりも歴史が新しく、江戸時代の旗本・松平左金吾がアヤメ科のノハナショウブを改良し、江戸ハナショウブとして作り出し、後に改良された「肥後ハナショウブ」「伊勢ハナショウブ」の3つの系統に現在は分かれるそうです。
観賞用品種が豊富にあり、色も形もあでやかで華やかで大人気なのが、「しょうぶ」です。

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