アール・デコ様式に和の感性。

2019年 07月5日 - 日常

先日上京した折に、一度はと願っていた「東京都庭園美術館」(港区白金台)を訪ねることが出来ました。
東京都庭園美術館は、朝香宮(あさかのみや)邸として1933年に建てられた建物を、そのまま美術館として公開しています。
フランスに長期滞在した朝香宮鳩彦王が、帰国後に建設した歴史ある大邸宅は、建物そのものが芸術作品です。
基本設計と内装の一部は、宮内省内匠寮の建築家が担当し、アール・デコ様式に日本独特の感性を付け加えています。
建物は2014年に改築された2つの常設展スペースとカフェ、店舗が入った別館が増築されました。
これら2つの建物の周りには広い回遊式庭園があり、日本の伝統的な茶室、ヨーロッパ風のバラ園、彫刻などが鑑賞できるほか、モダンなレストランもあります。
著名な芸術家アンリ・ラパンの内装設計や彼がデザインした香水塔、また随所にルネ・ラリック作のレリーフやシャンデリアなども配置され全館が当時の様式に包まれ、ウィンタールームの床には市松模様など、さりげなく和の要素も取り入れられ、見どころ満載です。
西洋風の大邸宅を見学し、緑豊かな庭園を歩いていると、東京の中心にいることを忘れてしまいます。
都心でありながら、茶室のある日本庭園も含め芝生の庭園散策も緑多く、芝生広場のイスに腰かけていただいた軽食と合わせとても気持ちいい空間でした。
今回の目的は、現在開催されている「キスリング展」の駆け込み鑑賞でしたが、あまりにも建物が素晴らしかったので、美術展より先に紹介しました。
「キスリング展」は明後日(7/7)までですので、お急ぎください(笑)。

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