光害の影響が深刻に。

2019年 07月6日 - 日常

あす7日は「七夕」。
七夕は五節句のひとつで、縁起の良い「陽数」とされる奇数が連なる7月7日の夕べに行われるため「七夕の節句」といい、また笹を用いて行事をすることから、別名「笹の節句」と呼ばれています。
七夕は、遊んでばかりで働かなくなった織姫と彦星を戒め、働くことを条件に年に一度だけ再会することが許された「七夕伝説」をもとに、技芸の上達を願う「乞巧奠(きっこうでん)」が生まれ、日本古来の「棚機つ女(たなばたつめ)」の伝説や、「お盆前の清めの風習」などが結びついて現在のようなかたちになりました。
「乞巧奠」が七夕の節供に変化していきましたが、もともとは七夕と書いて「しちせき」と読んでいました。
七夕を「たなばた」と読むようになったのは、日本古来の「棚機つ女」の伝説に由来します。
「棚機つ女」とは、神様を迎えるために水辺に設けた機屋に入り、棚機(たなばた)と呼ばれる機織り機で神様に捧げる神御衣(かみこ)を織りあげる女性の話です。
そして、中国の織姫と日本の棚機つ女が結びつき、七夕と書いて「たなばた」と読むようになったのです。
余談ですが、最近の研究結果によると、天の川が肉眼で見られるのは日本の人口のたった3割なのだそうです。
梅雨の時季にあわせて、夜間照明で夜空が明るくなる「光害(ひかりがい)」の影響が深刻になってきているのが原因です。
七夕の夜の織姫星と彦星の美しい輝きは、灯りによる安全で便利な暮らしと星空の共存を考えてほしいという、私たちへのメッセージかもしれませんね。

明日、涼しい「小暑」にこのまま「冷夏」?  法華坊主 joe

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