華麗なるメランコリー。

2019年 07月8日 - 日常

先日紹介した東京都庭園美術館で、エコール・ド・パリの重要な芸術家として位置付けられるキスリングの個展「キスリング展 エコール・ド・パリの夢」が、昨日まで開催されました。
ポーランドのクラクフで生まれたキスリングは、同地の美術学校を卒業後、19歳で渡仏し、モンマルトルやモンパルナスで、ピカソ、ジョルジュ・ブラック、モディリアーニなど多くの芸術家と知り合います。
友人や妻、女優、モデル、少年、少女の肖像画を豊かな色彩で描いたキスリングですが、とくにフランスの女性小説家・コレットの娘を描いた「ベル=ガズー(コレット・ド・ジュヴネル) 」は、透明感あふれる絵具の表情や写実的に描きこまれた細部、そして、憂いを含んだ大きなアーモンド形の瞳など、キスリングの肖像画のスタイルがよく表れている作品でした。
何と言っても気になるのは、そのワンピースの柄で、どうしてもあの紙袋を想像してしまいます。
そうです、伊勢丹の紙袋です。
2007年に日本国内を巡回した展覧会以来、12年ぶりのキスリング展は、今後、岡崎市立美術館(7/27~9/16)、秋田県立美術館(9/29~11/24)でも巡回開催されます。
「モンパルナスのプリンス」と呼ばれ、時代の寵児となったキスリングを堪能してみてはいかがですか。

ジャニー喜多川さん死去、87才。  法華坊主 joe

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