「眠り流し」という習慣。

2019年 07月31日 - 日常

今日で7月も終わりです。
8月の上旬、東北各地で盛大な夏祭りが行われます。
「青森ねぶた祭」「秋田竿燈まつり」「仙台七夕まつり」の3つをあげて「東北三大祭り」と呼ぶことが多く、これに「山形花笠まつり」を加えて四大祭りとすることもあります。
その中のひとつである「青森ねぶた祭り」は、「弘前ねぷた」「五所川原立佞武多」とともに津軽地方の夏の風物詩です。
ねぶたの由来は、7月7日の夜に、穢れを川や海に流す七夕の灯籠流しや灯籠送りが変形したものと考えられています。
七夕行事のひとつに、秋の収穫前に労働の妨げとなる睡魔を追い払うため、人形などの形代に睡魔を委ねて祓え流す「眠り流し」という習慣があり、これがさまざまな祭りになって発展しました。
ねぶたは「眠たい」の方言の「ねぶたい」が訛ったものと考えられています。
「眠り流し」にまつわる風習は全国でもみられましたが、とりわけ東北地方で発展しました。
青森の「ねぶた」や弘前の「ねぷた」の他、秋田の「竿燈まつり」や能代の「ねぶながし」も、「眠り流し」の行事といわれています。
ねぶたとは、武者絵などが描かれた人形型の大きな山車の灯籠で、歴史上の人物や地域の伝説などをモデルに、現在は針金でつくった骨組みに和紙を貼って作られています。
巨大な灯籠作りについては、坂上田村麻呂が蝦夷征伐に際して、大きな灯籠を作って敵をおびき寄せたことに由来する説など諸説あります。
今夏は、東北各地の盛大な夏祭りに出かけてみてはいかがですか。

東京電力、福島第二原発 廃炉を正式決定。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です