大きな声で、わかるまで。

2019年 08月4日 - 日常

昨日観た映画「新聞記者」の原作は、中日新聞社・東京本社社会部記者の望月衣塑子さんの『新聞記者』(角川書店)です。
彼女が注目を集めるようになったのは、2017年3月から森友・加計問題取材チームに参加し、前川喜平文科省前事務次官のインタビュー記事などを手がけたことや、元TBS記者からの準強姦被害を訴えた女性ジャーナリスト伊藤詩織さんへのインタビュー取材をしたことで、「告発している2人の勇気を見ているだけでいいのか」と思い立ち、2017年6月以降、菅官房長官の会見に出席して質問を行うようになったことからです。
ジャーナリストの青木理氏は「会見で率直にただすのは当然で、こういう記者が増えれば日本のメディア会見もずいぶん風通しがよくなるのでは」とコラムで評価しています。
角川新書『新聞記者』の前半は、望月さんの生い立ちから駆け出し記者の頃の思い出話が中心でしたが、後半になって官房長官会見に参加するようになった後の内容からは、望月さん個人の話のみならず日本の報道の現状が伝わってきました。
圧力をかける官邸と忖度する記者クラブの記者たちの間で孤軍奮闘する望月さんのジャーナリストとしての姿勢には感銘を受けます。
同時に権力の監視という本分を果たさず官邸のいいなりになるマスコミには腹を括って政権と対峙し、報道の自由を取り戻してほしいと思いました。
映画はもちろん、原作も是非読んでほしい一冊です。

19時23分、震度4、被害なしで~す。  法華坊主 joe


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