筆勢のある黒い直線。

2019年 08月7日 - 日常

昨日は急遽、お盆前の繁忙を差し繰って!というよりも現実逃避して上京しました。
その目的は、今月中に終幕してしまう美術展を巡回しようと、夏眠中の親しい友人をナビゲーターに誘い出して・・・。
初めにすみだ北斎美術館の開館を待って「綴プロジェクト・フーリア美術館の北斎展」、銀座で「ベルナール・ビュッヘェ展」、三井記念美術館で「日本の素朴絵展」、東京ステーションギャラリーで「メスキータ展」と4つも見ちゃいました。

中でも銀座の「ギャルリーためなが」にて開催(~8/31)されている「ベルナール・ビュッフェ展」は、移動中に急きょ訪ねた展覧会でしたが、とても見ごたえがありました。
会場では、20世紀最大の巨匠の一人として名声を博した現代具象画家ベルナール・ビュッフェの、初期から晩年までを網羅した約40点を展示していました。
その作品を一言で表すのであれば、「筆勢のある黒い直線」で、第二次世界大戦後の不安や虚無感を現した作品の多くは世界中で共感を呼びました。
案内によると、創業者 爲永清司氏とビュッフェの出会いは1958年にパリのシャルパンティエ画廊にて開かれたビュッフェ百選展でした。
当時画廊というのは単に絵を展示して売る場所であるばかりでなく、上流階級の人々の社交の場として機能していたこともあって、パリに留まらず世界に名高い展覧会に弱冠30歳のビュッフェが選ばれたことは、美術界を震撼させました。
展覧会に招待された爲永夫妻は、紋付袴と白地に鳳凰の模様の入った着物で赴き、絵の前に立つ爲永夫人が翌日のフィガロ紙の一面を飾りました。
それを機にビュッフェと爲永氏は親交を深め、1969年には銀座に「ギャルリーためなが」を開廊すると同時に、東洋における独占販売の契約を結んだそうです。
今回の企画は開廊50周年を記念しての展覧会で、帰り際に受付でおねだりした純黒のチラシはすこぶる素敵な冊子でした。これまた感動!!。

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