ゆるく味わいのある表現。

2019年 08月20日 - 日常

今日は最高気温30℃に達せず、猛暑が和らぎました。
夏の高気圧の日本付近への張り出しが弱くなって、湿った空気が流れ込みやすくなります。
日差しが少なくなる分、35℃を超えるような暑さはおさまって少しずつ秋の気配もしてきますが、まだ残暑が続くでしょうから体調管理にお気をつけください。

先月の暑い時季に東京で観た、特別展「日本の素朴絵−ゆるい、かわいい、たのしい美術−」についてブログします。
日本では昔から、様々な形式の作品に緩やかなタッチでおおらかに描かれた絵が残っています。
それらはなんとも不思議な味わいを持っており、見る人を虜にします。
今回の展覧会では、ゆるく味わいのある表現で描かれたこのような絵画を「素朴絵」と表現し、様々な時代・形式の素朴 絵を紹介することで、新しい美術の楽しみ方をご提供していました。
また、彫刻にも素朴なものがあり、その一端を拝見できました。
これらの作品は「うまい・へた」の物差しでははかることのできない、不思議な味わいを持ち、絵巻や絵本、掛軸、屏風、ときには嗜好品として庶民の生活の中に登場します。
高価で庶民が手が届かない「うまい」作品の代替として季節行事に使う道具にも用いられ、仏画として信仰の対象にもなってきました。
展示は、これまで本格的に取り上げられる機会のなかった、様々な時代・形式の「素朴絵」に仏像や神像などの作例も交え、名人の技巧や由緒ある伝来とはまた異なった、新しい美術の楽しみ方を紹介していました。
9月1日まで、東京・日本橋の三井記念美術館で展示していますから、ぜひご覧になってください。

立憲と国民、会派合流で合意。  法華坊主 joe

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