京都に彗星のごとく現れた絵師。

2019年 09月4日 - 日常

還暦を迎えたオッサンが、大学構内に入って現役学生と同じ空間に居られることはうれしいことです。
先日の國學院大學・明治大学に続いて、今回は東京藝術大学に潜入してきました。
その目的は、現在開催している展覧会「円山応挙から近代京都画壇へ」(~9/29)を観るためです。
18世紀の京都に彗星のごとく現れ、円山派を確立した絵師・円山応挙。
また、与謝蕪村に学んで応挙に師事した呉春はそれに続いて四条派を興し、この二派は円山・四条派として近代にいたるまで京都画壇に大きな影響を与えました。
重要文化財12件を含む約120件を一挙に紹介しており、特に注目したいのは、応挙最晩年の最高傑作である「大乗寺襖絵」の特別展示です。
大乗寺は兵庫県の日本海側に位置し、またの名を応挙寺といいます。
障壁画の制作は、1787年から応挙が一門を率いて開始し、応挙は初めに山水の間、芭蕉の間を描き、没年である95年に孔雀の間を完成させたそうです。
今回の展覧会では《松に孔雀図》《郭子儀図》などの応挙作品を中心に、応瑞(応挙の息子)や呉春、山本守礼らの作品が再現展示され、大乗寺客殿各室の雰囲気を体感することができます。
事前知識が無くても、応挙の襖絵の前に立ったら動けなくなってしまいます。
また、長沢芦雪や竹内栖鳳の可愛い動物の絵も見ることができました。
応挙の犬と芦雪の犬は、よく比較されますが、かなり似ている部分があるので直接の影響関係が分かります。
どの絵師も個性があって良いのですが、応挙の絵は臨場感がダントツでした。

観覧後に大浦食堂(学食)に立ち寄り、現役学生に混じってスーパーカップをいただきましたが、40年前にタイムスリップしたようで、今回のナビゲーターと一緒に、応挙寺と称される大乗寺にもぜひ足を運んでみたくなりました。

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