草の葉に白い露が結ぶ。

2019年 09月8日 - 日常

今日は24節気のひとつ「白露(はくろ)」です。
草の葉に白い露が結ぶという意味で、夜の間に大気が冷え込み、草花に朝露が宿ることから名づけられたのでしょう。
野には薄の穂が顔を出し、太陽が離れていくため空が高くなるなど、本格的な秋の到来を感じられる頃です。
日中はまだ暑さが残りますが、朝夕の涼しさの中に肌寒さも感じ始めます。
白露ということばは、秋の訪れをいつくしむように、朝の光にきらきらと輝く露の美しさを表しています。
江戸時代(天明7年)の暦の解説書「暦便覧」には、「陰気やうやく重りて、露凝りて白色となれば也」と書かれており、白露の由来がわかります。
また、日本文化に深く関わっている中国伝来の「五行説」では、秋は白とされており、秋のことを「白秋」ともいいます。
ちなみに、多くの名作を残した詩人・北原白秋(本名・北原隆吉)が活躍した時代は、「白露時代」と呼ばれています。
露の美しさは花や宝石にたとえられることも多く、「露華(ろか)」「露珠(ろじゅ)」「玉露(ぎょくろ)」などがあります。
「月の雫」ということばは、露の異称で、たくさんの露が草木から滴り落ちる様子を表す「露時雨(つゆしぐれ)」ということばもあります。
この白露の時期には、食欲の秋でもあり、おいしいものがたくさんあります。
白露の時期の旬の食べ物は、さといも・さつまいも・かぼちゃ・なす・しいたけ・松茸の他、果物では柿・梨、お魚ではサンマ・カツオ・いわし・太刀魚・しまあじ等々おいしものが盛りだくさんですね!
サンマといえば有名な「目黒のさんま祭り」が今日開催されましたが、今年は深刻な不漁が続いているため、冷凍保存されていた去年のサンマ7000匹を使う異例の対応をとったそうです。

台風15号、明朝JR在来線全路線で運休。  法華坊主 joe

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