鑑賞して楽しむ秋の七草。

2019年 09月15日 - 日常

1月7日に、春の七草をお粥にして食べることで有名ですが、秋にも七草があります。
しかし秋の七草は、これにちなんだ節供や行事があるわけではなく、鑑賞して秋の風情を楽しむものです。
ハギ・キキョウ・クズ・フジバカマ・オミナエシ・オバナ・ナデシコが秋の七草です。

萩(ハギ)→「萩」とは「秋に咲く草」という意味で、お彼岸のおはぎはこの萩に由来します。
桔梗(キキョウ)→花期は夏なので、夏の着物によく描かれていますが、根は太く、喉に効く生薬になります。
葛(クズ)→茎で籠や布を織り、根から採取したでんぷんがくず粉で、くず粉で作ったのがくず餅です。
藤袴(フジバカマ)→乾燥させると香りが強く、桜餅のような香りがします。貴族たちは湯に入れたり、衣服や髪につけていたとか。
女郎花(オミナエシ)→恋に破れて身投げした女の脱ぎ捨てた山吹色の衣が、この黄色い花になったといいます。全体に大きく白い花が咲くのは「男郎花(オトコエシ)」。二つの自然交配種は淡い黄色で「オトコオミナエシ」といいます。
尾花(オバナ)→ススキのことで、草が茂っている様子が「薄(ススキ)」、穂が出た状態は動物の尾に見立てて「尾花」といいます。
撫子(ナデシコ)→愛児を失った親が、その子の愛した花を形見として撫でたことに由来し、別名「片身花」といいます。日本女性の代名詞「大和撫子」はこの花からきています。 

春の七草は長寿と幸福を祈って食べるものですが、今回紹介した秋の七草は鑑賞して楽しむものとされています。
決して華やかではないものの、とても風情のある秋の七草ですね。

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