天界に咲く花。

2019年 09月20日 - 日常

今日は、秋彼岸の入りです。
彼岸といえばお墓参りが頭に浮かびますが、彼岸はインドなど他の仏教国にはない日本だけの行事です。
日本では、神仏両方を共にまつるという風土があるので、太陽神を信仰する「日願」と仏教の「彼岸」が結びついたからという説があります。
一つは古代インドのサンスクリット語からきた仏教の言葉で、私たちが生きているこの世を「此岸」と言うのに対し、死者のいる世界を「彼岸」と呼びます。
また、此岸は人間が煩悩(さまざまな欲望のこと)に迷い苦しんでいる所であり、その煩悩を断ち切って、悟りを得た浬磐の境地を彼岸と言います。
彼岸の境地に達する修行方法を、ハラミッタ(波羅蜜多)と言います。
もう一つは日本の太陽信仰から来た「日願」と言う説です。
春分・秋分は太陽が真東から出て真西に沈むとともに昼と夜の長さが同じということで、非常に重要な節目でした。
「日の願」日願は、お日さま、太陽に対する農民の信仰用語で、「日天願」と呼ぶ地方もあるそうです。
この日願が「彼岸」となったという学説もあります。
さらには、春の種まきや秋の収穫とも結びつき、自然に対する感謝や祈りがご先祖様に感謝する気持ちにもつながって、お彼岸は大切な行事となりました。

まるで彼岸に合わせたかのように、秋分のころに咲く彼岸花。
曼珠沙華(まんじゅしゃげ)という別名は、サンスクリット語で「天界に咲く花」を意味します。
1日に10㎝以上も伸び、球根には毒がありますが、昔は水にさらして毒を抜き、万一の時の非常食にもなりました。

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