いっそ日本の9月は、夏。

2019年 09月26日 - 日常

昨日・今日(24・25日)と、お彼岸の法務があって東京へ行ってきました。
その道中に読んだ朝日新聞「天声人語」(9/25)を紹介します。

彼岸花ほど、各地でさまざまな呼び名がある花も珍しい。すっとした立ち姿、鮮やかな赤い色が、土地により人により、多様な連想を呼び起こしたのだろう。キツネノタイマツの名は、松明(たいまつ)のように周りを明るくする感じが伝わってくる▼オイランバナは、その艶(あで)やかさゆえに名付けられたか。妖艶(ようえん)というより妖気だと思うなら、ユウレイバナと呼びたくなるのも分らないでもない。手元の資料によると、地方ごとの名前は数百とも泉に及ぶともいわれている▼そう言えばあの姿、今年はまだ目にしていないなあと、思った方もいるのではないか。気象庁が観測している全国18カ所のうち、14カ所で平年よりも開花が遅れているという。彼岸花が、お彼岸に間に合わないところも出てくるか▼ひどい残暑が、花や生き物たちのスケジュールを狂わせているのかもしれない。同じく気象庁の観測では、赤トンボが現れるのも平年よりも遅れ気味だという。関東の紅葉がずれ込みそうだという民間の予想も出ている▼昨日の都心でも、上着を身につけている人は少なく、Tシャツ姿も目立つていた。暦のうえでは夏から秋へと交替する時期が「白露」で、今年は9月8日だった。現実との距離は広がるばかりである。いっそ日本の9月は夏、としたほうがいいような気すらしてくる▼それでも日が暮れるのだけは、確実に早くなっている。晩秋の季語である「夜寒(よさむ)」を感じるのはまだ先であろう。長い夜をどう楽しむか、思いを巡らせたい。(2019・9・25)

秋のお彼岸も残すところ後いち日。
令和最初の彼岸を有意義に締めくくってください。

グレタさん「おとぎ話はやめて」。  法華坊主 joe

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