チェコ出身のふたりのアーティスト。

2019年 10月3日 - 日常

先月上京したときに千葉市美術館まで足を伸ばし「ミュシャと日本、日本とオルリク」(~10/20)を観てきました。
今回の企画は、アルフォンス・ミュシャとエミール・オルリクというチェコ出身のふたりのアーティストに光をあて、ジャポニスム(日本趣味)の時代に出発した彼らの作品と、彼らから影響を受けた日本の作家たち、さらにはオルリクに木版画を学んだドイツ語圏の作家たちを取りあげ、グラフィックを舞台に展開した東西の影響関係を観察しようとするものです。
ミュシャは、ジャポニスムに湧くパリで、女優サラ・ベルナールを描いた《ジスモンダ》に始まる一連のポスターで名を馳せました。
その評判はすぐさま日本に伝わり、ミュシャの女性像は1900年創刊の雑誌『明星』で紹介されて白馬会を中心とする日本の画家たちー藤島武二や中沢弘光らに絶大な影響を与えました。
一方のオルリクは、プラハに生まれ、ベルリンやウィーンでジャポニスムの潮流にふれて日本への憧れを募らせました。
そのほか、ウィーン分離派の周辺作家や、日本の雑誌『明星』や『方寸』周辺の作品までを展示し、ポスターや版画が果たした19世紀末の東西の芸術交流の様子を検証する展覧会です。
今年はミュシャの没後80年となる節目の年で、7月に東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで、「みんなのミュシャ、ミュシャからマンガへ  ―線の魔術」を観ましたが、今回はかなり毛色も展示作品もそれとは異なるものでした。
さらには、展示は2フロアにわたるなどボリュームも想像以上で、同伴したナビゲーターとともにたっぷり堪能することができました。

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