草木に冷たい露が降りる頃。

2019年 10月8日 - 日常

今日(8日)は、二十四節気のひとつ「寒露(かんろ)」です。
晩夏から初秋にかけて野草に宿る冷たい露のことで、草木に冷たい露が降りる頃という意味です。
今年は10月になっても30℃を超える日があったりして、なかなか涼しくなりませんでしたが、朝晩はひんやりと冷え込むようになってきました。
秋の長雨が終わると、本格的な秋の始まりになり、五穀の収穫もたけなわで、農家では繁忙を極めます。
露が冷たい空気と接し、霜に変わる直前で、紅葉が濃くなり、燕などの夏鳥と雁などの冬鳥が交代される季節でもあります。
またこの頃は、大気の状態が安定して空気が澄んだ秋晴れの日が多くなり、夜には月も美しく輝いて見えます。
寒露の頃になったら、空を見上げてみてはいかがでしょう。
これまでと違った、秋の清々しさと趣を感じる空に出会えるはずです。

舞茸・シメジ・椎茸などいつも目にする茸の中に、この時季になると秋の味覚の王様〈松茸〉がお目見えします。
生産地を見ると中国・北朝鮮・韓国などはるばる運ばれてきたものが多く、日本産はすっかり高級品になって庶民の食卓にはなかなか登場していただけません。
松林が少なくなったことが原因だと聞きますが、松くい虫の暴れ方も酸性雨などさまざまな環境悪化のひとつなのかもしれません。
環境問題が改善されると、日本産松茸が庶民価格で出回るのでしょうか。
どんなに小さなことでも、できることから環境へ負荷をかけない努力を重ねることが大切なのですね。
松茸のためにも、努力してみましょうか。

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