あの光るのが阿武隈川。

2019年 10月20日 - 日常

台風19号による被災から9日目を迎え、今日現在、犠牲者は12都県で80人となりました。
福島県内の死者は30人に上り、1人の行方が分かっていません。
浸水などの影響で約1700人が避難所生活を余儀なくされる等、とくに阿武隈川流域で大きな被害がありました。

阿武隈川流域は、福島・宮城両県を南北にまたがる長い羽状の流域で、東北横断自動車道いわき新潟線の開通 により、南北東西交通の要衝となっている福島中通り地方や仙台東部道路等の整備により仙台都市圏とのアクセス性が向上してきた宮城県南地域を擁しています。
阿武隈川本川は、その源を福島県西白河郡西郷村に位置する旭岳(標高1,835m)に発し、阿武隈山地や奥羽山脈から流れ出る社川、釈迦堂川、大滝根川、荒川、摺上川等の支川を合わせながら福島県中通り地方を貫流し、福島・宮城県境の狭窄部を抜け、白石川を合わせて、岩沼市、亘理町の境で太平洋に注ぐ一級河川です。
西側に奥羽山脈、東側に阿武隈山地が縦走し流域全体の8割を山地面積が占めているため、多くの樹種が生息します。
流域内には、福島県の白河市、須賀川市、郡山市、本宮市、二本松市、福島市、宮城県の丸森町、角田市、岩沼市・・・、流域構成市町村は39市町村があります。

高村光太郎が妻・智恵子との純愛を綴った不朽の名作『智恵子抄』で有名です。
「あれが阿多多羅山、あの光るのが阿武隈川」と詠った、あの阿武隈川の氾濫や決壊によって命を落とすほどの災害を被ったことは残念でなりません。
流域の被災された皆様に、あらためてお見舞い申し上げます。

ラグビー日本、南アに敗れ史上初4強逃す。  法華坊主 joe

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