「秋の気配」は、冷たい男の歌。

2019年 10月22日 - 日常

ことし5月の皇位継承に伴って、新たに即位した天皇陛下が即位を内外に宣言される「即位礼正殿の儀」が皇居・宮殿で行われました。
天皇陛下は「国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います」と述べられました。  
これにより、まさに令和の時代が本格的に始まりました。



土曜BSプレミアムで放送された小田和正のライブを観た?と、親しい友人から先日LINEがありました。
この時季に小田和正といえば、オフコースの《秋の気配》を思いだします。
《秋の気配》は、過去にオフコースのファンクラブでアンケートをとると必ず1位になったという曲です。
しかし、作詞・作曲を手掛けた小田和正は、この結果を見るたびに「なぜこんなに冷たい男の曲が1位になるんだろう?この曲に登場する男の正体を(ファンたちは)わかっていないな」といつも思っていたんだそうです。
歌詞にある「僕があなたから離れてゆく」という部分だけを観ても、優しい男が本当は彼女を愛している。だけど、やむを得ず離れていく。というような印象を受けてしまいがちですが、これに対して、小田和正の意見は「本当に好きだったら、別れないもんね」だそうです。
さらに、「別れるということは、他に気になる女性が出てきたりして好き度が低下したから」とか、「そういう男の放漫な気持ちを横浜の風景の中に隠したのが《秋の気配》だった」と言われてもねぇ。
一方で、歌詞の中にある「僕のせいいっぱいのやさしさを あなたは受けとめる筈もない」という部分では、悪いのは男の方だと認めていて、この部分の思いが「秋の気配」を製作しようとするきっかけになった!とも語っています。
小田和正の甘い歌声で聴くと〈優しい男〉の歌だと思ってしましがちですが、《秋の気配》は冷たい男の歌である!というのが結論のようです。
小田和正の歌声と歌唱力に酔いしれて、今まで《秋の気配》を、「女性のために身を引く優しい男の歌」だと思って聴いていた人、今夜もう一度お聴きになってみてはいかがですか?

富士山初冠雪、平年より22日遅く。  法華坊主 joe

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