日本人の心を動かす自然の饗宴。

2019年 10月27日 - 日常

天気が回復した10月最後の日曜日、家族揃って行楽に出かけられたご家族もあられるでしょう。
実りの秋は味覚狩りのシーズン、収穫の楽しさと旬の味が堪能できる人気のレジャーですね。
「紅葉狩り」と「りんご狩り」、同じ狩りでも意味が違うのをご存知ですか。
これは、もともと狩猟を意味していたものが、時代とともに意味が広がっていったからです。

「獣を捕まえる」という意味

「小動物や野鳥を捕まえる」という意味

「動植物を採る」という意味~「りんご狩り」「潮干狩り」

「草花などの自然を観賞する」という意味~「紅葉狩り」「桜狩り」

「不都合なものを探しあてて捕らえる」という意味 ~「刀狩り」「魔女狩り」

「紅葉狩り」は、「果実狩り」や「きのこ狩り」と違い観賞するものですから、紅葉見物に出かたときに枝葉を採取してはいけません。
もともと平安時代の貴族の間で始まり、紅葉を見物しながら宴を開き、その美しさを和歌に詠んで勝負する「紅葉合」が流行したそうです。
その後、江戸時代から庶民にも広がり、季節行事として定着していったのです。
観賞する意味になったのは、狩猟をしない貴族が野山を捜し求めて花や草木を眺める様子を狩りにたとえて表現したからだとか。
春の花見「桜狩り」に対し、秋の「紅葉狩り」というのは、日本人の心を動かす自然の饗宴といえるのでしょうね。
現代社会では、恐喝などの違法行為である「○○狩り」、例えば「おやじ狩り」「オタク狩り」という使い方もありますから、ご注意ください。

ラグビー決勝(11/2)は、イングランドvs.南アに。  法華坊主 joe

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