「強請る」← なんて読む?

2019年 10月28日 - 日常

「強請る」← 何と読みますか?
恥ずかしながらワタシは読めませんでした。
後になって〈ねだる〉と読むことが判明したので、LINEで漢字通のDear Friendに送ったら、「ゆする」とも読むのよ!と教えてくれました。
「ねだる」と「ゆする」は、同じ漢字でも意味はまったく違うと思いませんか?
実はこの言葉「強請る」は、読み方によっては意味が大きく異なる、注意が必要な言葉なのだそうです。

さらに調べてみると、同じ漢字でも複数の読み方があり、それぞれ意味も異なる言葉は多く存在していました。
「強請る」はその代表的な例で、「強請る」には〈ねだる〉〈ゆする〉〈たかる〉〈もがる〉の4通りの読み方があります。
「請」という漢字には「願い求める」「頼む」という意味があり、「強請る」は「強く頼む」ということを意味し、「ねだる」の意味はここから転じたもののようです。
「強」には、単に程度が大きいという意味の「強い」の他に「強いる(しいる)」つまりは「無理に押し付ける」という意味もあり、「ゆする」などの意味は、こちらから来ています。
〈ねだる〉とは、「無理に頼んで物やお金をせがむ」という意味で、その行為は、親や恋人などの相手の愛情や好意に甘えて行うことが多く、そこには脅して奪うようなニュアンスは含まれていません。
次に〈ゆする〉とは、相手をおどしたり、弱みにつけこんだりして、金品を取り上げたり、自分に従わせたりすることで、「金を用意しろよ」などと要求してくる行為が、まさに〈ゆする〉です。
更に〈たかる〉とは、〈ゆする〉よりは悪意が少なく、知人にねだって金品や食事を提供してもらうというような意味ですが、しつこくまとわりつくようなニュアンスが込められており、現在では「集(たか)る」の方が一般的です。
最後に〈もがる〉は、「反対する」「逆らう」「言いがかりをつけて、金品をゆする」という意味で、〈もがる〉という言葉は古い語で、あまり使われていないし、漢字では「虎落る」とも書くそうです。
62歳を過ぎてもなお「日本語って難しいねぇ~」と実感しましたが、今日はお強請りもしちゃいました。

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