芸術の秋は、まだ終わらない。

2019年 11月9日 - 日常

先日、上京の折に上野の東京都美術館で「コートールド美術館展 魅惑の印象派」(~12/15)を観てきました。
コートールド美術館は英国・ロンドンのテムズ河畔にたたずみ、実業家サミュエル・コートールド(1876-1947)が収集したコレクションをもとに設立された、美術史研究所併設のギャラリーです。
2018年秋から行われているギャラリーの改修工事のために、同館が所蔵する珠玉のフランス近代絵画コレクションの一挙来日が可能になりました。
質・量ともにイギリス随一を誇るセザンヌ・ゴーガンの作品群や、ルノワール、モネ、ドガなど印象派の名作を展示していました。
なんといっても注目は、エドゥアール・マネ最晩年の傑作、《フォリー=ベルジェールのバー》。

丁寧に描写されたミュージックホールの情景の美しさに加え、バーメイドの表情や構図の謎が人々の議論を呼び、時代を超えて愛され続けています。
パリのミュージック・ホールであるフォリー=ベルジェールの様子を描いたこの作品では、鏡に映っている観客が粗い筆致で描かれるいっぽう、手前の大理石のカウンターにある酒のボトルやオレンジ、そして表情が読み取れない女性が丁寧に描写されています。
女性バーテンダーの背後の見受けられる喧騒は全て鏡に映ったもので、現実なのは女性バーテンダーとお酒やオレンジのみ!というのも不思議です。
術館改修後はもう国外には貸し出されないかもしれない、コートールド美術館の至宝は必見です。
芸術の秋は、まだまだ終わらない!

天皇陛下の即位を祝う「国民祭典」に3万人。  法華坊主 joe

投稿記事を読む - コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です