家族の絆の歓びと哀しみ。

2019年 11月29日 - 日常

福島の映画館で上映中の映画「ひとよ」を観ました。
鶴屋南北戯曲賞、読売文学賞戯曲などを受賞した劇作家桑原裕子率いる劇団KAKUTAの舞台作品を「凶悪」「孤狼の血」などで知られる白石和彌監督が映画化しました。

どしゃ降りの雨降る夜、ある家族に起きたひとつの事件は、母親とその子どもたち三兄妹の運命を激変させました。
その夜から、心の傷を抱えたまま別々の人生を歩んだ家族は、15年後に再会。
葛藤と戸惑いの中で、一度崩壊した家族の絆を取り戻そうともがき続けた先に訪れる結末とは?
主演に、15年前の事件に縛られ家族と距離をおき、東京でフリーライターとして働く次男・雄二を演じる佐藤健。
町の電気屋に勤務し、三兄妹で唯一自身の家庭を持つが夫婦関係に思い悩む長男・大樹に鈴木亮平。
事件によって美容師になる夢を諦め、スナックで働きながら生計を立てる末っ子の妹・園子に松岡茉優。
そして、15年ぶりに三兄妹のもとへと帰ってくる母親・こはるを田中裕子が演じます。
壊れた家族はつながれるのか? 家族の絆の歓びと哀しみがこころ打つ、感涙のヒューマンドラマでした。
なかでも、もう女優としての需要はないと思っていた田中裕子がすごい。
スクリーンに田中裕子が映っただけで、その場の状況を観ている人に理解させてしまう、すなわち「年齢を重ねると言うことはこういうことなのか」と、そう思いました。
松岡茉優もそんな俳優になると思います。

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