五穀豊穣を願い五色幡が翻る。

2019年 12月1日 - 日常

12月を別名で「師走(しわす)」といいますが、その由来は「師馳(は)せ月」(しはせづき)で、昔はお正月にも先祖供養をしていたために師(お坊さん)が忙しく走り回っていたのが語源といわれていたり、12月は1年の最後で今年のうちにやるべき事は、全部やりとげる月と言う意味で「為果つ(しはつ)」が元になっている、ともいわれ多くの説があり、定説というのはありません。
慌ただしくなる時期ではありますが、12月の風物詩を感じながら、楽しい年末をお過ごしください。

そこで、今日(毎年12月第1日曜)行われた二本松市の「木幡の幡祭り」を紹介します。
五色に彩られた百数十本の五反幡を押し立て法螺貝を響かせ、阿武隈の山間の道をぬって木幡山をめざす「木幡の幡祭り」は、師走の風物詩となっています。
この祭りは、天喜3年(1055年)前九年の役に由来するものと言い伝えられています。
戦いに敗れた源氏の軍勢がわずか数騎で木幡山に立て籠もったところ、一夜にして降り積もった雪で全山が白くなった様を追走してきた安倍の軍勢が、源氏の白旗に見間違え戦わずして敗走した故事により、現在「幡祭り」として伝承されています。
現代では、白幡を先達に色とりどりの幡が行列し「日本三大旗祭り」の一つとも言われています。
また、古より伝わる儀礼を色濃く残していることから、平成16年には国の重要無形民俗文化財に指定されています。
今年も、法螺貝の合図で、白装束を身にまとったおよそ200人が五穀豊穣などを願いながら木幡山を目指すと、色とりどりの旗が翻りました。
正直言って、私も近くにいながらまだ一度も見たことがありませんので、来年はぜひ親しい友と一緒に見学したいと思っています。

愛子さま、きょう18歳の誕生日。  法華坊主 Joe

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