凹凸を駆使した作品。
2019年 12月26日 - 日常
既に終了してしまいましたが、先週閉幕間近に「凹凸に降る ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション」を観ました。
スクリーンプリントを刷り重ね、観念的な立体版画をつくり上げる小野耕石。
蜘蛛の巣や北欧の岩石を刷りとり、時や歴史を象る滝澤徹也。
石膏を型に樹脂を流し込み、心の結晶を幻影として見せる中谷ミチコ。
そして銅の表面を限りなく細かく刻むメゾチントの技法にたどり着き、やわらかな銅版画を生み出した浜口陽三。
2019年冬の企画展では、浜口の銅版画と、3人の現代作家の作品を紹介していました。
はっきりとかたちをとらない大切なものを手のひらで探り、表面の凹凸や技法での凹凸を駆使した作品が集結していました。
とらわれないものを求め続ける現代の静かな象形を感じることができるようですが、凡人の私にはちょっと難しすぎました。
日本橋蛎殻町にある、銅板画家・浜口陽三の作品を紹介する個人美術館を初めて訪れましたが、浜口陽三がヤマサ醤油の先々代社長・濱口儀兵衛の三男であることも初めて知りました。
東京には、路地に隠れたステキな極小美術館がありますね。
天皇皇后両陛下、 即位後初の被災地訪問。 法華坊主 joe