驚異の一族、驚異の蒐集。
2020年 01月28日 - 日常
今月26日をもって閉幕してしまいましたが、先週上京したときに、上野の国立西洋美術館で開催していた「日本・オーストリア友好150周年記念 ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史」を観てきました。
ハプスブルク家は、13世紀に現在のスイスで名を挙げたドイツ系貴族で、15世紀から19世紀初頭まで神聖ローマ帝国の皇位を代々世襲です。ナポレオン戦争の敗北で1806年に神聖ローマ帝国が解体された後は、オーストリア帝国(後に、オーストリア=ハンガリー二重帝国)の皇帝となり、長きに渡って繁栄を極めました。これらハプスブルク家が治めた領土を「ハプスブルク帝国」とも呼ぶそうです。
会場には、絵画、工芸品、武具など、神聖ローマ帝国の皇帝として数百年にわたって絶大な権力を握ったハプスブルク家の至宝および関連作品計100点が展示されていました。中でも、8歳の王女を描いた「青いドレスの王女マルガリータ・テレサ」は、ベラスケス最晩年の傑作ですが、金糸が多用された眩いドレスに身を包み、まっすぐ正面を見つめる王女の姿は、幼くして王家育ちの気品を湛えているようでビックリです。
ハプスブルク家の人々の紹介しながら、時代ごとに移り変わる蒐集の特色、コレクションに向けられたまなざしを浮き彫りにする企画展でした。
武漢への渡航歴ない感染者確認。 法華坊主 joe