剪綵の美しさにびっくり。

2020年 02月8日 - 日常

先月末に日本橋で観たのは、三井祈念美術館で開催されていた「国宝 雪松図と明治天皇への献茶」展でした。毎年恒例となったこの時期の円山応挙筆「国宝 雪松図屏風」の公開にあわせ、今年は、令和改元にちなみ、館蔵品のなかから天皇にかかわる作品を選んでの展覧会でした。

主なテーマは、明治20年(1887)2月1日、京都御所の博覧会場で開催された第16回京都博覧会「新古美術会」において、三井家が明治天皇への献茶を行った際に使用した茶道具の展観です。

円山応挙の雪松図屏風を六畳の囲い屏風に使い、床には藤原定家の小倉色紙をはじめ、北三井家伝来の茶道具の名品が使われました。

また、明治23年(1890)に京都高等女学校で行われた皇后への献茶の茶道具、明治天皇御東幸の錦絵や、新橋~横浜間鉄道開業式に使用された明治天皇の御召椅子(初公開)もあわせて展示していました。

ずっと国宝の雪松図屏風を見てみたいと思っていたのですが、チャンスに恵まれず、最終日にやっと観に行くことが出来ました。
三井記念美術館は館内の雰囲気も落ち着いていてゆっくり鑑賞出来るのが嬉しいです。
まず最初に飾られてあった「剪綵(せんさい)」の美しさにびっくり。刺繍ではなく、下絵を切り抜き、残った線に金泥を塗り、切り抜いた所に布地を貼って作っているようです。
当主だった三井高福が工夫して作りあげ、三井家の婦人の間で伝承されていったそうで、こんな素敵な芸術作品があったとは! どなたか、復活させてくれないかなぁ。
菊の香合や蒔絵の棗など華やかな作品も沢山あり気分があがり、お目当てだった雪松図屏風も素晴らしく、いつまでも観ていたかったです。
他にも天皇家との縁の品や茶器、帝室技芸員の作品など見所が沢山でとても良かったです。
さすが「三井家」、とても良い物を観せていただきました。 ちなみに先月末日でこの企画展は閉幕です。

 

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