すべては写真だ。

2020年 02月20日 - 日常

今回の上京の目的のひとつは、親しい友人が薦めてくれた「ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター」展(東京渋谷Bunkamura ザ・ミュージアム、~3月8日)を観るためです。

 

1950年代からニューヨークでファッション・フォトグラファーとして華々しい活躍を見せたのち、晩年は”カラー写真のパイオニア”と呼ばれた写真家ソール・ライター。ニューヨークにあったソール・ライターのアトリエには、彼の死後に膨大な作品群が残されました。今回の2部構成のうち第1部では、そこから発掘された未発表カラー作品を世界ではじめて公開するコーナーがあり、さらに前回の回顧展では紹介されなかったモノクロカラーの代表作や未発表作品も展示しています。約200点の作品を通して、ソール・ライターの業績に迫るのに加えて、2000年以降にデジタルカメラで撮影されたカラー作品も展示してあり、ほとんど紹介される機会のなかったこれらの作品からは、写真技術が絶えず革新される中にあっても一貫していた、ソール・ライターの創作の世界をうかがい窺い知ることが出来ます。

第2部では、アトリエに残された膨大なアーカイブ資料が展示してあり、長年放置されたカラースライドから起こした未発表作品、家族や親しい人びとを捉えた写真の断片群、セルフポートレートやスケッチブックといった創作資料から、ソール・ライターの実像に光をあてるコーナーです。また、ファッション誌『ハーパーズ・バザー』の撮影で知り合って以来、絵画への共通の関心ゆえ親密な関係を結んだ女性、ソームズ・バントリーも取り上げており、ソール・ライターが撮影したソームズのポートレートとともに、アーカイブに残されたソームズの絵画作品から数点を世界ではじめて公開した展覧会でした。

大きな話題を呼んだ2017年に開催された日本初の回顧展も鑑賞した友人のナビのおかげで、ソール・ライターの生涯にわたる創作の秘密を紐解くことが出来ました。

 

クルーズ船の乗客、2人死亡。  法華坊主 joe

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